フラットシール上にOリングを オーバーモールド成形
ENGEL Flexseal 300 射出成形機を自動化
Engel(オーストリア本社)は、プラスチック射出成形機のマーケットリーダーです。
工業用語としての「マシンテンディング」とは、機械工具や製造機器を自動運転することです。機械に部品を載せたり下ろしたりする単純作業は、ますますロボットが代替するようになってきました。アジリル社は、こうした作業をさらに効率化し費用対効果のある機械管理のカスタムソリューションを提供しています。
チャレンジ
- 1つの製品は、1つの部品に各種材料(インサート品)をオーバーモールド成形により一体化させた成形品であることがよくあります。まず、インサート品を射出機にセットする必要があります。
- ロボットがこのインサート品をセットするためには、これらを反復作業ができる位置・方向に設置していないといけません。
- 少量生産バッチの場合は、頻繁に製品切り替えが必要となり、振動ボールといった従来のフィーディングシステムには、限界があります。
ソリューション
- インサート品をフレキシブルに自動的に積んだり降ろしたりできるようにするために、Engel社は、ソリューションを開発しました。ストーブリ社の「6軸産業用ロボット」に、アジリル社のフレキシブルフィーダー「アジキューブ 530」とパーツ検出ビジョンシステム「SmartSight」を実装しました。
- すぐに使える「 SmartSight プラグイン」は、ストーブリ社の産業用ロボットへの実装には最小限の作業を要し、投資対効果は早く見込めました。
- 9ポジションのマルチグリッパは、サイクルタイムを短縮化しました。
- 2台目の「 SmartSight カメラ」は、パーツの品質をさらに保障します。
- フレキシブルフィーディングシステムは、「マシンテンディング」のパフォーマンスをさらに向上しました。
メリット
- 省スペースのフレキシブルフィーダーは、機械全体をコンパクト化
- 高い自律性
- 各種インサート品のセットを容易にできるように設計
- 機械的調整が不要で、製品の切り替えが簡単
- 機械の生産性が向上
- 「 Engel CC 300 コントロールパネル」で直接設定可能